映画・われ弱ければ
三浦綾子原作の映画「われ弱ければー矢島楫子伝」を見ました。
楫子は小学校教員を皮切りに女子教育に献身。女性解放運動の祖として一夫一婦制、婦人参政権、禁酒、廃娼運動などに取り組んだ教師であり社会活動家でした。また矯風会の初代会頭となり90歳で渡米。軍縮会議で世界平和を訴えました。
女子学院の校長時代、多くの寮生が門限を守らずに教員達が頭を悩ませていた時、楫子は敢えて校則を撤廃しました。りんごを手に取り「アダムとエバは神さまからのたった1つの戒めさえも守れなかった。1つも守れない者がどうしてたくさんの戒めを守れるだろうか」と女子学生達が校則の故にでなく自発的に正しい行動を自ら選択していくようにと、女性の自主独立を指導しました。
BGMはすべてが賛美歌のメロディ、楫子役の常盤貴子さんの凜とした姿も素敵で心が洗われた2時間でした。ただ楫子さんが現代の日本のジェンダーバランスをご覧になったならと思うと・・・。